
JUDGE
審査委員紹介
二次審査・公開審査 審査委員
審査委員長
西沢 立衛
横浜国立大学大学院 Y-GSA 教授
SANNA・西沢立衛建築設計事務所

プロフィール写真:(c) 西沢立衛建築設計事務所
建築家。横浜国立大学大学院建築都市スクールY-GSA教授。1966年東京都生まれ。1990年横浜国立大学大学院修士課程修了、妹島和世建築設計事務所入所。
1995年妹島和世と共にSANAA 設立。1997年西沢立衛建築設計事務所設立。
主な受賞に日本建築学会賞、村野藤吾賞、藝術文化勲章オフィシエ、吉阪隆正賞、ベルリン芸術賞*、プリツカー賞*、高松宮殿下記念世界文化賞*、2025王立英国建築協会 ロイヤル・ゴールド・メダル*。
主な作品に、金沢21世紀美術館*、十和田市現代美術館、ROLEXラーニングセンター*、豊島美術館、軽井沢千住博美術館、ルーヴル・ランス*、済寧市美術館、ボッコーニ大学新キャンパス*、ラ・サマリテーヌ* シドニー・モダン・プロジェクト* 等。(*はSANAAとして妹島和世との共同設計及び受賞)
〈代表作品〉
タイトル:森山邸
コンセプト:賃貸集合住宅とオーナーの専用住宅が、1つの敷地の中に建つ計画である。周辺は昔からの東京の下町の雰 囲気を残す住宅地で、2、3階建ての中規模 のアパートや住宅が、お互いに小さな間隔を空けて秩序だって並ぶ、魅力的な街区である。
要求されたオーナー住宅と賃貸集合住宅を一体としてつくると、ヴォリュームが周りの建物に比べてたいへん大きくなってしまうため、私たちは各住宅を離して、各々を独立配置することにした。そのことによって、建物と隙間が細かく反復してゆくこの地区の都市パターンを継承できるのではないか、と思い、また、各住戸に小さな庭を与えることができるのではないか、と考えた。独立して建つ建物群は、共通した全体構造をもたないため、各々別々に空間の大きさやかたちを決めることができる。そのため、3階建ての住宅、半地下の正方形の住宅、天井高が非常に高い住宅、庭に四周囲まれた住宅など、いろいろな住戸タイプが 生まれた。それらはひしめき合うように敷地に並びながら、その間に小さな庭や路地のような、様々な屋外空間をつくりだしている。各々の住宅は、庭との関係においてもいろいろなヴァリエーションをもっている。生活が屋内空間だけで閉ざされるのではなく、むしろ室内と庭・路地などに連続 していくような、東京らしい住空間をつくりだそうと考えている。
〈建築新人戦への一言〉
学部生らしい、みずみずしい案を期待しています。
審査委員
岩元 真明
九州大学大学院 准教授
ICADA
